OPEN.BTCってなに?借用証書IOUとは

オープンレジャー(OpenLedger)の使い方を図解で説明していきます。(オープンレジャーは発展途上の取引所なので頻繁にアップグレードされています。画像と違う可能性もあるのでご了承下さい)オープンレジャーってなに?って方はコチラの記事を参考にして下さい。使い方講座の目次はこちら

ビットコインのようでビットコインじゃないOPEN.BTC

オープンレジャーではBTCやETHなど有名所の通貨も取引可能です。しかし、実はこれ本物のBTCやETHではありません

取引画面の通貨リストで通貨の名前の上にマウスカーソルを持って行くとその通貨のヘルプが出てくるのですが、BTCの上にマウスカーソルを置くと「OPEN.BTC」と書いてあり「OpenLedger Bitcoin-backed asset」と書かれています

ETHも本当はOPEN.ETHです。他にもオープンレジャー以外の取引所でよく見かける有名な通貨はほとんどOPEN.○○となっています

iou

OPEN.○○とはオープンレジャー運営が発行しているIOUと呼ばれる物で日本語では「借用証書」と訳されています

IOU本当の意味を理解しようとすると難しいと思うので(と言うか私も分かってません)オープンレジャー的には「本物と交換してくれる偽物の通貨」と考えておけば良いと思います

たとえばカジノのチップを思い浮かべて下さい。カジノに行ったことが無くても映画等で見たことがあると思いますが、カジノでゲームをプレイする時には現金ではなくてチップを賭けてプレーしてますよね?プレイ前にディーラーに10ドルを払うと10ドルチップに替えてくれます。そのチップを賭けてプレーし、見事ゲームに勝って100ドルチップを貰ったとします。その100ドルチップを交換所に持って行くと本物の100ドルに替えてくれます。チップ事態はプラスチックでできたオモチャのような物ですが、そのカジノ内では100ドルと同等の価値を持っています

OPEN.BTCもカジノのチップと似たような物です

オープンレジャーの自分のウォレットに1BTCを送金すると、オープンレジャー運営が自動的に1OPEN.BTCに替えてくれます。オープンレジャー内では本物のBTCと同じ感覚で取引でき、オープンレジャーから外のウォレットに送金すると自動的に本物のBTCに交換して送金してくれます

このようにOPEN.BTCは偽物の通貨ですが、オープンレジャー内ではほぼ本物の通貨と同じ物として取り扱えます

OPEN.○○以外にもTRADE.○○やMETAEX.○○のように○○.○○といった銘柄が沢山ありますが、それらは全てIOUです。○○.○○の前半部分は発行元を表しています。OPEN.BTCはオープンレジャーが発行したIOU、METAEX.BTCはmetaexchangeが発行したIOU(既にサービス終了しているようです)TRADE.BTCはBlockTradesが発行しているIOUです。それぞれの発行元が本物のBTCと交換してくれるサービスを実施していますが、それらの通貨に互換性はありません。OPEN.BTCをBlockTradesの変換サービスに持って行っても変換してくれません。あるホテルのカジノのチップを他のホテルに持って行っても換金してくれないのと同じですね

何故IOUなのか?

何故本物の通貨ではなくIOUを発行しているかというと、オープンレジャーはBitSharesというシステムを使用しており、BitSharesシステム上で発行された通貨以外の仮想通貨を取り扱う事が出来ないからです。既存の仮想通貨を取り扱う場合どうしてもIOUというBitSharesで取り扱える形にかえる必要があるようです

IOUの欠点

偽物の通貨と言っても、ちゃんとオープンレジャーが本物の通貨に替えてくれるので、普通にトレードを行う上ではIOUと意識する必要はありません。本物と同じと考えて良いと思います。ただし1つだけ注意しないといけない事があります。それはオープンレジャーが潰れたときです。オープンレジャーが本物に替えてくれるから本物と同じ価値があるのであって、オープンレジャーが本物と替えてくれなくなったらただの電子クズになってしまいます

オープンレジャーは非中央集権型でカウンターパーティーリスクが無いことをウリの1つにしていますが、IOU銘柄においては、カウンターパーティーリスクが発生すると言う事です。この部分は肝に銘じて取引する必要があります

IOUの利点

IOUの利点もあります。既存通貨を取り扱う場合IOUにしなければいけない、と書きましたが逆に言うとIOUにすればどんな銘柄でも取り扱う事ができます。OPEN.USDと言ったリアルマネーのIOUもあります。今後あらゆるタイプの金融商品がオープンレジャー上で取引出来る可能性があります

また、現物がなくてもトレード出来るので、ICO直後でまだ正式には取引出来ない仮想通貨を取引できたりもします。実際にICO時人気があったLISKが正式リリース前に取引できたりもしました。オープンレジャーは積極的にチャンネルを広げていっているので今後も人気銘柄がリリース前に取引できる事があると思います

 

OPEN.○○銘柄は本物の通貨ではありません。欠点利点を理解した上で取引しましょう

オープンレジャーの使い方目次

2016.09.29

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